白井さんにインタビュー
白井さんにインタビュー
今日は「株式会社お出かけびより」の介護タクシー責任者である白井さんに
開業の想いや事業内容について色々と聞いてみましょう!!
本日は、よろしくお願いします。
よろしくお願いします!!
早速ですが、現在の事業内容をお聞かせいただけますか?
メインは介護タクシー業務です。
利用者さんを病院へご送迎したり、
ご家族や施設のスタッフさんがお忙しい時は
病院のお付き添いをすることもあります。
利用者さんと長い間、一緒にいることもあるのですね。
はい。
日によっては4時間くらいご一緒することもあります。
意外と話が盛り上がって、あっという間に時間が過ぎるんですよ^^
利用者さんとコミュニケーションをとる上で
心がけていることはありますか?
まずは利用者さんの話を聞くようにしています。
聞くのが8割、話すのが2割くらいの感覚です
具体的には、どんなことを話しますか?
最初は日常のちょっとした出来事などについて話します。
話しているうちに打ち解けて、身の上話や悩みを話して
下さることもよくあるんです。
信頼してもらえてると感じた時は嬉しくなります^^
病院受診も貴重なお出かけ
利用者さんとの信頼関係を大切にされているのですね。
そうですね。
病院の付き添いの時には、利用者さんと病院の食堂で
食事をしたり、売店でお土産を選んだりすることもあります。
付き添うだけではなく、食事なども一緒にされるんですね!
もちろん、施設のスタッフさんに許可はとります。
「お餅などの詰まりやすいものはやめてほしい」
など利用者さんの状態にもよりますからね。
施設スタッフさんとも、
しっかり連携をとっておられるのですね。
はい。
安全が最優先です。
利用者さんにとって、病院受診は貴重な外出の機会だと
私は考えております。
利用者さんから
「こんなにい美味しいものを食べられると思わなかった」
「買い物ができて嬉しい」
と言われることもあるんです^^
施設スタッフと連携を重視
白井さんは、すごく利用者さんやご家族の目線に立っておられると感じます。
介護職員初任者研修の資格などをお持ちですが、
いつからそのような意識を持たれたのでしょうか?
利用者さんやご家族さんと接しているうちに、自然と身についたと思います。
例えば利用者さんが「何か食べたい」と希望されても、
医療的にNGなこともありますから。
利用者さんの健康を守るため、施設スタッフさんと
「報告・連絡・相談」を徹底しております。
介護タクシーという立場から、
施設スタッフさんとしっかり連携されているんですね。
そうですね。
施設スタッフさんに確認した上で、
できる限り利用者さんの希望に応じるようにしています。
創業のきっかけは祖母の呟き
「お出かけ日より」のホームページには
介護旅行についての記載があります。
今は介護タクシーが中心ですが、
いずれは介護旅行にも力を入れたいです。
介護旅行とは、どういうものですか?
高齢者や障がいをお持ちの方など、一人では出かけられない
人たちに旅行や外出のサポートをするサービスです。
介護旅行を始めようと思ったきっかけについて教えてください。
私の祖母が熱中症で体調を崩してしまったんです。
回復はしましたが、以前のように外出できなくなってしまって。
「何の楽しみもない、外へ出かけたい」
と話す祖母を目の前にして、同じ悩みを抱える高齢者や障がいを持った方に外出機会を提供したいと思ったことがきっかけです。
お出かけする楽しみを忘れないでほしいと思われたのですね。
はい。
私自身が旅行好きなこともあります。
外出は、誰にとっても特別なものです。
太陽の光を浴びながら、ご希望の場所へお連れしたいと思います
負担をかけないボディメカニクス
白井さんは介護職員初任者研修の他にも
「ボディメカニクス2級」の資格をお持ちです。
これは、どのような資格ですか?
体の不自由な方をベッドから車イスへ移乗する際に
少ない負担で介助を行うためのものです。
利用者さんにも自分にも負担が少ないので、
「Win-Win」な介助方法だと思います。
お互いに楽なのは素晴らしいですね!
介助する前は、必ず利用者さんへ移乗方法を説明します。
いつもと異なる方法なので、
不安な気持ちにさせるのは申し訳ないですから。
ボディメカニクスを広めたい
白井さんは、ボディメカニクス講習を無料開催されていると
お聞きしました。これは、どのような内容ですか?
「在宅で介護をされている方」、「施設で腰痛に困っている方」などボディメカニクスに興味がある方に無料で教えています^^
人体の仕組みについて軽く触れながら、
楽に介助できる方法を学べる内容です。
受講者の反応は、どのような感じですか?
想像以上に喜んでいただいております。
「為になった」と言っていただけることも多いですし
皆さんがとても楽しそうに参加されているのが印象的です
とても簡単に移乗できるので、驚きの声が上がることもよくあります。
講習の雰囲気も良さそうですね!
参加者さん同士が、すごく仲良くなっておられます^^
これは、ボディタッチの効果もあるのかもしれません。
受講後に、「介助が楽になった」と感謝の声をいただいております^^
どれくらいのペースで開催されていますか?
月1回くらいです。
これまでは東京や大阪で開催してきました。
これからは、地元でもどんどん開催していきたいので
地域包括支援センターさんと連携して、
介護勉強会にも参加させていただく予定です^^
ボランティア活動にも積極的に参加
先日はバリアフリービーチというイベントに
参加されたとお聞きしました。
どのようなイベントなんですか?
はい。
車イスの方に海水浴を楽しんでいただくイベントです。
特殊な車イスに浮き輪がついていて、ボランティア4〜5名で
支えながら海に入ります。
結構沖まで行くんですよ^^
すごいですね!
こちらは「怖くないのかな」と心配するのですが、
車イスの方はとても楽しそうで(笑)
顔に波がかかってもすごく笑顔でした^^
お子さんから高齢の方まで参加されていました。
私はそう言ったイベントが開催されていることを知りませんでした。白井さんはどのように情報を知ったのですか?
インターネットです。
実は僕も最近まで知りませんでした。
普段から情報のアンテナを高く張っておられるんですね。
そうですね。ボランティア活動を通じて、
こちらが学ばせてもらうことも多いですから。
今回のイベントでも、「外出できて嬉しい!」という皆さんの
気持ちを目の前で感じました。
今後も、こう言ったイベントには積極的に参加していきたいです
今後の事業展開や夢について
最後に、今後の事業展開や夢について
お聞かせください。
今は地域で暮らす人たちの役に立てればと思っております。
介護タクシーだけでなく、ボディメカニクス講習やボランティアにも参加したいです。
あとは、介護旅行という言葉を普及するように
活動していきたいと思います。
お出かけすることを、もっと身近に感じてもらいたいと?
そうですね。
外出のハードルを高く考えないでほしいと思います。
高齢者にとっては、1時間のドライブや、ちょっとした外食も
立派な旅行だと思いますから。
利用者やご家族にとって無理のない範囲で、外出のお手伝いが
できればと思います。
旅行というと、遠出をしたり宿泊したりするイメージがあります
でも高齢者や障がいをお持ちの方にとっては、そうではないんですね。
はい。
スーパーへ買い物に行くなど、たとえ一歩でも自宅から外に出たら立派な旅行だと考えております。
最初は小さなことから始めて、外出が難しいことではないと気づいてもらえるよう、お手伝いしたいと思います
自宅から少しでも外へ出ることは、高齢者や障がいを持つ方に
とっては旅行と同じくらいの喜びがあるんですね!
僕はそう思います。
外出することで得られる「楽しみ」や「自由」を皆さんに提供
することが僕の夢です。
たとえ短時間の外食やお買い物であっても全力でサポートいたします!
外出に関するお困りごとがありましたら、どんなことでもお気軽にご相談ください。
利用者様の「行きたい!」を実現する為にお手伝いさせていただきます。